ホームページは企業・学校の看板である
今日ホームページは、企業にとって
物理的な距離・制約を超えて広範囲に情報を発信できる
重要な広報手段です。
しかし、公立学校のHPは垢抜けていないものが多数あふれています。
なぜなら、
- 新たな顧客を獲得する必要がなく、誰からも批評の対象に見られていない。
- 先生が授業の合間に運営しているため、十分なリソースが割けない。
からです。
▼参考記事:公立小学校のホームページが色々スゴイ!
しかし私はここにチャンスがあると考えます。
他校が十分できていないことをやれば、それは差別化につながるからです。
現状の大柿高校のHPを考える
大柿高校のHPを見ての私の率直な感想は・・・
(出典:大柿高校HP
誰に対して何を発信しているのかよく分からない
です。
各ページをつぶさに見てみると興味深く、学校PRにつながりそうなネタがありますが
道筋が整理されていないため、必要な情報になかなかたどり着けません。
これは非常にもったいないことだと思います。
大柿高校のHPは誰を主ターゲットとするべきか?
では大柿高校のHPは誰を主眼として構成していけばよいのでしょうか?
大柿高校に関わっている人たちを私なりに整理してみると
- 生徒
- 保護者
- 先生
- OBOGの方
- 近隣住民の方
- 役所の方
- 入学を検討中の生徒&保護者
と非常に多岐にわたっています。
私は、定員割れによる存続が危ぶまれている大柿高校がHPで主ターゲットとすべきは
入学を検討中の生徒&保護者
であると考えます。
これからどんな高校生活を送るのか?
具体的な良いイメージをHPを通して発信していけば、
大柿高校に興味を持ち入学を検討する方は確実に増えて行くのではないでしょうか。
制作上の留意点
制作にあたり留意すべきは下記3点です。
(1)生徒保護者目線での情報発信
大柿高校にこれから入ろうとする方たちが一番欲しい情報は、
- 楽しい高校生活を送れるのか? 先生の指導は手厚いのか?
- クラブ活動は充実しているのか?
といった日常の学校生活に関するリアルな情報です。
これらは学校側の公式情報でも十分判断できますが
所属している生徒自身が発信すれば、より説得力が向上します。
また、保護者のコメントも掲載すれば完璧です。
(2)スマホ対応
今やHPアクセスの半分以上がスマートフォンからの流入です。
(出典:similar web 公式ブログ)
何かのきっかけで大柿高校に興味を持った人は、すぐその場でスマホで調べるでしょう。
この時にスマホでも閲覧しやすいサイトを用意しておくと
入学希望者の取り逃がしを防ぐことができます
(3)意思決定の単純化
合議制という意思決定プロセスでは、
無難なサイトに仕上がってしまうおそれがあるとともに
承認までに時間を要します。
HPは完成してからが勝負であるため、日々のメンテナンス・変化が欠かせません。
上記を実現するために、HPに関する意思決定は極力単純化することが重要と考えます。
効果検証
前述したように、HPは作ってからが勝負です。
googleのアクセス解析を導入し
日々のアクセス数の推移、および検索キーワードから
HPを継続的に洗練・進化させていきます。
リニューアル予算
ホームページのリニューアルにはある程度のコストがかかります
費用については、イニシアチブを取る上でも、江田島市で予算化していただいた方が良いかもしれません
イニシャルコスト 200-300万円?
メンテナンスコスト 年間36万円?
▼個人的に良いと感じた高校のホームページ
選定理由
- スマホ対応
- 写真を前面に出したイメージ重視のレイアウト
- 在校生・卒業生の顔が見える
- 関係者毎に必要な情報が整理されている。
・修道学園
公式HPとは別にサブサイトを構築
・県立高校のHPはサーバーが共通である・・・バージョンが古いと凝ったレイアウトが困難な可能性・公式サイトとなるとどうしても意思決定に時間を要する
・運営上の制約が多い・・・例:河内高校のHP運営規定
上記勘案して、
公式サイトとは別に、民間の自主運営という体にして
大柿高校生徒任意によるブログ風HPを開設する方法もあります。(こっちの方がいいかも)
例:高校生がつくる「いしのまきカフェ」
【メリット】
・作成ページ数が少なくて済むので低コスト
・最新のサーバーが使えるため凝ったシステムが作れる
・生徒自身に情報発信の技術が身につく
・意思決定が迅速←かなり重要
コメント